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2009年2月25日 (水)

珍樹…?

その木は大濠公園に植わっています。

       メラノキシロンアカシア

メラノキシロンアカシア(マメ科アカシア属:オーストラリア原産)

何が「珍樹」かと云うと、葉の付き方がとても変なんです。                                     まるで、単葉の先に複葉が出ているように見えます。                                                                                              そこら辺りにはこの木がまとまって植えられていて鬱蒼としています。                                                       だから伐採されたのかもしれませんが、萌芽した若い枝や徒長枝には顕著に葉っぱの先に複葉が出たように見えます。                                                                                                       

早速調べてみましたよ。                                                                                                                名前は上記の通り、「何か読みにくい名前・・・」                                                                                  そして単葉に見えたのは、なんと葉柄なんだそうです。                                                                                            葉柄の先が、羽状複葉でその部分が消滅して葉柄が広がり、まるで単葉のようになるんだそうです。                                                                                                                               成木になると広がった葉柄だけになりますから、まるで普通の葉っぱを持った木の様に見えます。                                                                                                                              また、この葉っぱに見える葉柄が緑濃く厚い作りになっていて林内が暗くなるところから、別名をブラックウッドアカシアと云うそうです(納得)

樹木には成長すると葉の形を変える、ヒイラギやカクレミノなどありますが、このメラノキシロンアカシアはその特異性は際立っています。                                              変化させるには何らかの意味があるはずなんですが、何なんでしょうね。

散策ついでに見る価値はある一本です。

2009年2月22日 (日)

梅が満開でした

宮本武蔵ゆかりの谷尾崎梅林公園に行って来ました。

       谷尾崎梅林公園

その梅の園を見渡すところに、二畳ほどの広さを持つ巨石があり、その石の上で宮本武蔵が座禅を組んだと言い伝えられていて有名な公園です。

熊本市内からはちょっと離れたところに位置しますが、それでも結構な賑わいがあって、入り口には大宰府の梅ヶ枝餅を売っている店がありました。                                                                             まぁ、こんなところまで…                                                           そういえば梅の名所には梅ヶ枝餅の店があるように思います。

道真様のご威光って、学問のみならず商売にも及ぶんですね。                                          流石なもんです。                                        

2009年2月20日 (金)

難しくややこしいことが…

アカバナマンサク(赤花満作:中国原産・落葉小高木)

       アカバナマンサク

四王寺で見た黄花のシナマンサクに続いて、天神の街角に赤い花をつけたマンサクに出会いました。                                                                    別名をベニバナマンサクといいますが、「赤花」よりも「紅花」のほうが通りがいいかも知れません。                                                                                                 

「まず咲くからマンサク」という説が多く使われそうですが、枝いっぱいに咲くことから「満作」という説もあります。                                                                                                                                     「まず咲くからマンサク説」は、この落葉系なら「葉が出る前に咲く」から合致しますが、トキワ系は常緑樹ですから整合性がありません。                                                   常緑樹系なら枝いっぱいに花をつける「満作説」が納得できます。                                           

このように、マンサクは「まず咲くから…」と説明すると片手落ちになってしまいます。                                               何事も観察と学習が大事で、物事の判断も一方からだけの視線では間違った結果を招くことになります。                                                                                                                                 例えば、円柱は上から見れば円形ですが、横から見れば全く違った長方形に見えます。                                                              これを森林インストラクター風に言えば「木を見て森を見ず」への反省にもつながり、ともかくも学習に終わりはありません。                                                             だから楽しいとも云えるのですが…。

2009年2月17日 (火)

寒くても春がもうすぐ…

ヒイラギナンテン(柊南天:メギ科ヒイラギナンテン属)常緑小低木

ヒイラギナンテン

奇数羽状複葉の小葉に棘がありヒイラギ(柊)に似て、実がナンテン(南天)に似ていることから名が付きましたが、柊のように棘は鋭くなく、またその実は緑色でナンテンのような赤い実はつけません。                                                             常緑樹ですが冬には鮮やかに紅葉します。                                                       日陰でも黄色い総状花序を沢山つけますから庭木の陰に植えても存在を発揮します。                                  

ナンテンは「難転」に通じ門の近くや、「不浄汚(ケガ)れを払う」としてトイレの側に植えられてきました。                                                                                                                                                                  また、古来からご馳走にはナンテンの葉が添えられてきましたが、これも「食あたりを防ぐ」意味合いがあります。                                                                                                                                      でもこれはナンテン(南天)の話で、ヒイラギナンテンの葉ではちょっと様になりません。                             こちらのヒイラギナンテンは、南天とは違った無骨な樹形を庭の片隅に押し込んでも、存在を示してくれる木として愛でてあげたい一本です。                                                                    

2009年2月16日 (月)

門(カド)を曲がると…

いい匂いが漂ってきました。                                                                            

       ジンチョウゲ

ジンチョウゲ(沈丁花:ジンチョウゲ科ジンチョウゲ属‐常緑低木)

「チンチョウゲ」と呼ぶ人もいますが、香木の沈香(ジンコウ)と植物の丁子<字>(チョウジ)に似たところから付いた名ですから、「ジンチョウゲ」が正しいのです。

匂いの良さから、夏のクチナシ(梔子)と秋のキンモクセイ(金木犀)に並び称されます。                                                                    でも何に付け好き好きはあるもので、「いい匂いだ」という人もいれば、「きついから嫌だ」という人もいて評価の分かれるところです。                                                                                                      あの千利休はこの強い匂いは茶室には不向きとして「禁花」としたそうです。                                                                                                                                                                                   まぁ、あの狭い茶室(宇宙的広い空間を創造する世界なんでしょうが…)では、きつい匂いかも知れませんが自然の中にあっては、「あ、春だな」と感じとるいい匂いだと思っています。                                        

「いい匂いの証だ」としていえるのは、中国原産のこのジンチョウゲが渡来したのはなんと室町時代なんです。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                        嫌われ者なら廃れて無くなるはずなんですが、いいからこそ代々引き継がれるのです。                                                                                                                 でもほとんどが「雄木」なので挿し木で殖やすことになりますが、結構丈夫な木で、特に剪定も必要としませんので、庭の端の目立たないところに植えておいても、花が咲く今頃にいい匂いを放って存在を示してくれます。                                                  白花もありますから、紅白揃えて植えておきたい名木です。   

2009年2月14日 (土)

風が吹けば・・・

「桶屋が儲かる式」で、昨日春一番が吹き荒れたので春日公園に行ってきました。

       メタセコイア

お目当ては、メタセコイア(スギ科メタセコイア属)の球果です。                                                                                                 このメタセコイアの球果は、チロリアンスパイスブーケに花材として使います。                                          花材屋さんから買ってもいいのですが当然金がかかりますので、拾ってくるわけです。                                        いい塩梅に昨日春一番が吹き荒れました。                                                                                            「今朝はドッサリ拾えるぞ」と北叟笑みながら行ったんです。                                                                                                   けど、ほとんどの球果は枝先に確りとぶら下がっていました。                                                                         風は吹いたけど、そう思った通りには事は運びません…                                                          

メタセコイアの「メタ」というのは、「少し変わった」という意味ですが、ある日本の研究者がセコイア(スギ科セコイア属:常緑高木:葉は互生)の植物遺体(化石の一種)を調べるうちに、セコイアとは「ちょっと違った」種を発見したことでメタセコイアと命名されました。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                              「少し変わった」メタセコイアは、葉は対生し赤褐色に紅葉し落葉します。                                                            落葉するときに、枝と葉の間に離層が無いために枝ごと落下しますから、複葉と誤解されることもあります。

化石の発見当時は絶滅したと思われていましたが、その後中国で発見されました。                                                                            そこから「生きた化石」と呼ばれるのですが、今では樹形の美しさから公園木の主役として親しまれています。                                                                                                                         生き残っていてくれたお蔭で、このきれいな球果も使わせていただいています

2009年2月11日 (水)

春の使者登場

フキ(蕗・苳=キク科フキ属)日本原産

       フキノトウ

100年の森つくりの第二段として、クヌギの中に、ヤマザクラ、シャラノキ、ゲッケイジュ、ニッケイ、ユーカリ、オリーブなどを植え終わって、「そういえば蕗の薹は未だかいの」と思って土手を見たらフキノトウ(蕗の薹)が苞葉を開いていっぱいの花頭を並べていました。

「ありゃ遅かったか…」と思って辺りを見たら、誰かが採った痕がいくつもあり、「あ~りゃりゃ…」と一人ごちしながら探したらありましたよ。                                                                                   「や~れやれ…っと」

これを食べんと春がきません。                                                       蕗の薹には独特のえぐ苦味があり、好き嫌いも多いようですが、そのえぐ味と香りが「春の味」なんです。                                                                                                                                                                       料理法は多々ですが、私は苞葉の開かない蕗の薹を小さく刻んで味噌汁に浮かべるのが好きですね。

フキは冬黄(フユキ)の略で、花が黄色であるところからついたとありますが、黄色といっても淡黄色をつけるのは雄花で、雌花は白色をしています。                                                                                 蕗の薹は地下茎から葉を出す前に花茎を出したものですが、これが急に成長して花を咲かせ、雌花はタンポポのような綿毛をつけた種子が、春の風にのって散布されます。                                                                                                      

2009年2月10日 (火)

根気が強い…

テイカカズラ(定家葛:キョウチクトウ科テイカカズラ属)常緑藤本                                                   

       テイカカズラ

歌人藤原定家が愛で、その墓所に生育していたことに由来します。                         

このテイカカズラは常緑高木の林縁部に好んで生育しますが、畑であろうと石垣であろうと何処でもテリトリーを広げる勢力旺盛な、時には厄介なつる植物です。                                                                                                                    でも石垣や畑や手入れの行き届く山里では刈られてしまうので高く伸びることができません。                                                                                                                                                                     従ってこの花を見る機会が少なく、ましてやこの純白の冠毛をつけた種子を見ることも稀なことなのです。                                                                      

この前クヌギを植栽した傍に森があって、そこにはカシやクスノキなどの常緑高木が林立しています。                                                                                                                                          その日当たりのいい高い木に、蔓を伸ばしながら根気強くhappy01気根を出してよじ登っているテイカカズラがあります。                                                                                                                                    地表を這っている時は、葉は小さく葉脈に沿って斑紋があり光沢もありますが、高い木を根気よく登った葛は沢山の陽光を浴びて葉が大きくなり、そして6月頃に花冠が五裂したスクリュー型の白い花を咲かせます。                                                          晩秋に二対の20㌢程度の袋果をつけます。                                                                                         やがてカラカラに干からびた袋果が捩れて、13㍉ほどの細長い先に25ミリほどの純白の冠毛をつけた種子が見えてきます。                                             乾いた冬の風に冠毛が広がって、風と共に飛んでいく仕組みです。                                 

花壇や石垣に生えると厄介な葛ですが、フジやクズのように樹木に巻きつき枯死させることまではしません。                                                              テイカカズラは蔓を樹肌に這わせて気根を出して張り付きながら根気強くよじ登っていきます。                                                                                                                 天辺まで上り詰めると木に覆いかぶさって悪影響を及ぼしだしますが、クスノキについたこのテイカカズラは中々の成長ぶりだし、まだ天辺には遠いのでこのまま残しておこうと思っています。

<お断り>                                                                                           写真はその葛を採って帰って撮ったものですが、二対のはずの袋果は一個しかありません。また種子はよく撮れていません。(なんせ50万画素のケイタイなもんでsad)

2009年2月 8日 (日)

まず咲くから…

マンサク(満作:マンサク科マンサク属)

       まず

久々に四王寺に行ったら、この黄色いリボンをつけたようなマンサクに出会いました。                                          芽吹く前に花を咲かせるからマンサクの名を戴いたのですが、芽を吹くどころかまだ去年の葉っぱをつけています。                                                         何でそんなに忙しいのか、一遍聞いてみようかと思うほで忙しげなマンサクです。

もう山ではマンサクが咲き、ヤシャブシ(夜叉五倍子)やコブシ(辛夷)の蕾も随分大きくなっていました。                                                                                                                                  いよいよ春到来です。

2009年2月 7日 (土)

百年の森づくりを創めました

ワイフの実家の裏山にクヌギ(檪‐椚‐橡:ブナ科コナラ属)を100本植えました。

クヌギは国木が語源と云われています。                                                     昔から薪炭材として利用され、また材が堅くて建築材・器具材や車両・船舶などにも利用された有用材でしたが、今ではシイタケ栽培の原木=榾木(ほだぎ)が主な活躍でちょっと淋しい感がありました。

しかし近年の里山ブームや雑木林の効用や価値が見直されて人気を盛り返しつつあります。                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           クヌギ林は萌える新緑から、夏は涼しく、秋の黄葉も、枯葉を踏む冬も四季折々の風情があり、またカブトムシやクワガタをはじめ多くの昆虫類を集めてくれて、明るく楽しい林を作ってくれます。                                                                                                                                                             

そんなこんなで今まで草地だったところに「100年の森つくり」を創めました。                                                             今後はナツツバキやヤマザクラなど落葉樹を中心に、またワイフの使う花材にもなる木を混植して、過ごして楽しい雑木林(ぞうきばやし)を造っていく予定です。                       

090206_130901 梅が咲き春がそこまでやってきました。                                                  春がくれば、そこからは梅を採ったり、タケノコを取ったり、栗を拾ったりと、楽しい連続シリーズの始まりですから、もう私の心には興奮の芽吹きが始まっています。                                                                                                                      

2009年2月 3日 (火)

今日は節分

今日は雑節の一つ「節分」です。

子供の頃は「歳の数ほど豆を食べると災難を逃れる」といって、座敷や庭いっぱい豆を撒いたものです。                                                                   あん頃楽しかったな~。

                                                                                                                       Taranoki その頃の田舎では、玄関にタラノキと鰯の頭を添えて祀ったものでした。                                                                                       古代の故郷には柊が無かったからタラノキが代々用いられた名残でしょうが、そりゃ柊よりタラノキの方が棘は鋭いので効き目は絶大だったように思われますhappy01。 

                                                                 

ところで雑節とは余り馴染みがありませんが、二十四節気とは別に、主に生活や農作業に照らし合わせてつくられた日本独自の暦です。                              

                                                                 雑節についてはいろんな解説がありますが、                                                                                                                                                            節分                                                         彼岸                                                                                                 社日(シャニチ)                                                                                   八十八夜                                                                   入梅                                                                         半夏生                                                                      土用                                                                               二百十日                                                                                二百二十日…を指すのが一般的のようです。

今日はその「節分」です。                                                                                                                                                         節分とは「季節を分ける」という意味があり、春夏秋冬の変わり目毎にありますが、冬が終わり春が始まる立春は取分け重要な日だそうです。

…炒った豆を喰い焼酎を呑みながら暦を読むのもまた乙なものです。                               

2009年2月 2日 (月)

ツバキ?…なの

明治通りの**教会に咲いているきれいな花です。                                    

       白い花

花はチャやサザンカに似たところもあるけど、樹肌や葉はまるで違います。                                                       何んだろうと調べてみたが判らず、とうとう今朝訪ねて聞いてみました。                                                                                         その人は「タイワンツバキといいます」と教えてくれました。                                              

タイワンツバキ(台湾椿:ツバキ科タイワンツバキ属‐台湾・中国南部・ベトナム原産)                                                                                                                                                                前述のように、チャやサザンカを連想するような花のつくりですが、葉や樹肌からツバキには辿りつきませんでした。                                                                                                                                                                                                                                                                          葉は長楕円形で頭部に低く鈍い鋸歯がありますが、ツバキのようにはっきりとした鋸歯があるでなく、クチクラ層も発達せずボテッとした鈍い葉表をしています。

でも花はこの少ない時期には目を惹く美しさです。                                                                                                                                                  花弁はツバキのように厚くはありませんが、薄く平たく8㌢ほどの大輪です。                                                                              薄い花弁の先はフリルのようになっていて、黄色い多数の葯と相まって上品なつくりとなっています。                                                                      常緑高木で15㍍ほどに育つそうですが、教会の木は3㍍程度ながら多数の花と蕾がついていました。                                                                                                                  これから暫くはここの通りの楽しみが続きそうです。                                                                                                                                              

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