プラタナスの果実
プラタナス(鈴懸の木:小アジア原産‐落葉高木)

街路樹に植えられることの多いこのプラタナスは明治末期に渡来しました。 プラタナスは、葉の広いところからギリシャ語のPlatys(広い)に由来し、鈴懸の木はその果実が、山伏の着る篠懸(鈴懸)についている房に似ているところに由来します。
夏は涼しげな広い文様の独特な樹肌に広い葉を広げ暑い日差しを和らげてくれて助かりますが、冬のプラタナスは葉を落とした枝先に丸い実をプランプランと下げて、寒い冬をなお寒くする風情さえあります。
さてこの果実ですが、中に大きな種子が入っているかと思いきや、長さ1㌢余りの細長い痩果がびっしりと放射状に集まっていました。 一般的に大木には大きな果実をつけるものですが、このプラタナスは柄にも似合わず痩果を集めた凝った作りとなっています。 細長い痩果の基部には長毛が密生していて、バラバラに離れて風に散布される仕掛けになっていると思われますが、木の枝に下がっているときにタンポポみたいに飛んでいるのを見た記憶がありません。 丸ごと枝から離れて地上に落ちてから解れているのを見かけますが、それじゃこの果実の作りに意味がありません。 もしかして江戸末期に連れてこられて以来、まだ日本の風土(気象)に馴染まずに、風散布ができない体質になったんでしょうか。 そういえば、種が播かれて芽を出したのを見たことがありません。 植えられたその地に子孫を残せないなんて、なんか可哀想な気もするプラタナスの果実です。









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